空白の街

基本的に備忘録。とりとめのない感想をつらつらと

『S.Q.S Episode1「はじまりのとき―Thanks for the chance to see you―」』感想

2018.05.22/23 18:30開演 (RED/BLUE)

『S.Q.S』Episode 1 「はじまりのとき―Thanks for the chance to see you―」

@よみうり大手町ホール

 

 

原作のファンであり、ツキステを2年間観てきて、さらに出演俳優のファンなのでいろいろと穿った見方をしているのは否めないです。


脚本は最初の情報から変更されて、原案者であるふじわら氏が担当になったということでそれはもう衝撃でした。

芝居パートは、良くも悪くも「ふじわら氏の書くSQだな」という印象でした。

書きたいシーンを散りばめて、それに附随するドラマCDのエピソードを引っ張ってきて繋ぎ合わせた感じ。

冒頭はドラマCD1巻の再現でありながら『Burny!』で始まるので、きっとこれは武道館ライブの回想なのだろうと解釈しました、私は。くべるも『Because you are』だったので。
ここで考えすぎても仕方ないのでそう思うことにしました。

この冒頭の里津花の「ようこそ、魔の棲む世界へ」でニヤニヤが止まらなかった!
舞台化が発表されてから何度も想像していたシーンが目の前で繰り広げられていてこれはやばい!!!と最早クライマックスでした。

名前は知ってましたがヨリコジュン氏の演出作品は初めてだったのでどんな感じになるのかな~~と思ってたら結構良かったです。
今回みたいにコロコロ場面が変わる話だと映像演出が効果的というか、視覚としても分かりやすいし表現も作品に結構合ってると思いました。
そしてすごく映像出身の人って感じの演出だと思った。

キャスト陣はめちゃめちゃ原作のキャラを研究してきたな~~!って感じました。
しゃべり方は勿論だけど、佇まいというか雰囲気というかキャラの押さえるべき点をきちんと押さえている。それって2.5においては大前提なところではあるのだけどやはり重要な部分でもあるので。
双子はなんかちょっと違和感感じたけど、脚本のせいなところもあるなぁ……と思いました。

やっぱりキャストがこれだけ頑張ってるから余計脚本がな~~~~……と思ってしまった……。
日常をドラマチックに書くのって難しいけど、「リスタート宣言」っていうクライマックスがあるのにそこまでの心情の積み重ねが雑というかキャラによって「リスタート宣言」に至るまでの書き方の過不足がすごいというか……
もっときちんと宣言までの背景を描いてくれたらあの言葉たちがもっと活きたのではないのかなぁと思いました。

あらすじ出たときはなんでそれドラマCDでやらないの?!って思ったけど、なんていうか言うほど原作ファンにも絶対聞いてほしい言葉ってわけではないな……と思ったのが正直なところです。
氏が脚本なので勿論それは「公式のアイドル本人の言葉」ではあるし、言ってほしかった言葉をくれた、という感じです。
ファンがほしい言葉をくれる、ある種アイドルとしては正しい姿かなと思います。

そもそも私は「リスタート」というテーマ自体に納得できなくて、最初に発表されたときの私の「立ち止まってなんかいないのに、なぜリスタート?」って疑問ををまんま里津花が代弁してくれたんですよね、今回の脚本。もう本当に当時友人と言っていた言葉そのままでびっくりしたくらい。
理由も想像していた通りのものだったので当たり障りなく、良いように言いくるめられてしまったなと思いました。
「リスタート」以外にもっと相応しい言葉があったような気がしてなりません。


キャストがみんな平均的にお芝居ができる人達で、さらにダンスアンサンブルも演技ができる人が揃っていたのがすごいな~~と感心してしまった。
J.U.N.くんの尾坂井さん、元ネタの特徴をよく押さえていて面白かった。カンパニー内だと本当の最年少なのに振付補佐で芝居もできてすごいなと思います。
印象的だったのは山中兄弟の声!
担当声優さんの声を意識してたのはあるだろうけど思いの外お互いの声帯はもしかしてそんなに似てないのかなって感じました。
唯一お芝居見たことある快征くん。
舞台のお芝居を最後に見たのが黒ステライビュだったので成長っぷりにびっくりしました。ドラマも良かったけど見る度に成長している……。
日向野くんはブランクを感じさせないお芝居だったなと思います。元々地力がある人なんだろうか……。
瀬戸くんは翼の華やかさもあってか舞台にいると引き付けられました。

 

衣装、最初はなんか違うな……と思ってたけど舞台で動いてるの見たらとても良かった。写真だと赤の色味が微妙だなと思ってたけど照明当たって動いてるの見たら良いじゃん!ってなりました。
くべるの衣装の広がり方とか揺れ方とかの感じもすごい良かった。
衣装もステージ衣装・私服・練習着の3着がデフォでキャラによっては他にももう1着くらいあったりしたかな?結構変わるのでびっくりしました。

 

振り付けはもう解釈が合う!!という感じで、イメージ以上に振りがよかった。
中でも『GRAVE OF LOVERS』の振りが特に好きで、もうハットとステッキ使うのあまりにもかっこよすぎました。大正解。
『タイナイ』は日増しにキャラ毎の絡みが増えてて悲鳴がすごかった。
里津花の男っぽさを出すタイミングも最高すぎた。
英知のソロ『虹』は名前呼ぶところで順番にメンバーがひょこっと出てくるのが楽しかったしかわいかった。
『人生ハードモード』とかアガる曲でなんでタオルないんだ!ってなるくらい楽しかった。

演出もあいまって一瞬でっかい箱でライブやってる錯覚に陥ったりしてライブパート本当に楽しかったです。


次はもう決まってるので花鳥風月の衣装と曲がどう表現されるのか楽しみです。

 

 


ここからは余談です。


2.5次元ダンスライブ『S.Q.S(スケアステージ)』Episode 1に出演の日向野祥、瀬戸啓太らキャスト8名からコメントが到着 | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス


こちらのキャストコメント、快征くんのこのコメントに思わずニヤリとしてしまいました。

 

この舞台が何かの新しい“きっかけ”になるよう、がんばります。

 

パンフのQ&Aの最後でも「キャストファンに原作を、原作ファンにキャストを好きになってもらえるよう」と言っていたのですが、ジョカステのカテコを思い出してしまいました。あのときの勝吾くんの言葉が推しの中に残っているのだなぁと、とても感慨深い気持ちになりました。