空白の街

茶の間のとりとめのない感想をつらつらと。

『ツキステ。第5幕 Rabbit Kingdom』感想

2017.12.09 12:00開演 ver.白兎

2017.12.10 12:00開演 ver.黒兎

@AiiA 2.5 Theater 

 

師走です。
繁忙期で忙殺されそうですが、そうこうしているうちに年を越してしまいそうなのでその前になんとか感想をと思い筆を取った次第です。

というわけでツキステ。5幕を観劇してきました。

はじめてのアイアシアター
原宿という街を歩くだけでウキウキできるお手軽な少ハリのファンなので劇場まで行くのはとても楽しかったです。

噂には聞いていましたが、アイアの椅子はまじで腰が死ぬ。座席位置のせいか肌寒くて休憩後はコートを着て観劇しました。


兎王国は原作のパロシリーズ(?)の中でも唯一CDと本が出ている人気パロです。
初出が2015年で、ファンそれぞれに解釈と思入れがあるであろう話なので、今回の舞台のストーリーには賛否あるかと思います。
私は、これが公式の一つの答えなんだなと受け止めました。

ストーリーは黒兎を軸に作ったようなので白兎編はその補完的な要素が強いなぁと思いました。
なので黒兎→白兎の順で見るのが一番いいです。

それぞれで全然話が違うみたいな感じでもないので、これだったらライブパートを無くして白兎のエピソードも入れてまとめた方がよかったのでは?と思いました。
黒兎だけだと、夜が本をきっかけに隼を思い出すシーンでの本の印象が弱く感じました。
それぞれにしかないエピソードがあるのでどちらかだけ見ると弱い部分があるのが勿体ないと思いました。

一番気になったのは終始、始と隼の距離が近いこと。
最初の二人で椅子に座るところ、椅子が近すぎて窮屈そうに見えました。一緒に本を読む、という設定上あの距離は必然だとしてももう少し余裕を持たせてもよかったのでは?
仮面舞踏会のフォークダンス的な場面はまだしも男同士のワルツはそこ必要だった?!と思ってしまいました。

個人的にはデュランダルの処遇にちょっと不満があるかな~~
魔王様から貰ったという設定がありながらただの剣になってしまって、なんかこうもっと生かしてほしかったな……と思ってしまうのは推しゆえの欲目ですね……

 

今回は脇を固める役者さんが安定感があって世界観をしっかり作ってくれていて安心して見ることができました。
女性キャストがいると幅が広がって華やかさもあっていいなと思います。

カラヴィンカ役の五東さんのお芝居が優雅で鳥の王の気品が感じられてとても良かったです。歌声も素敵。
今回でツキステでは5役目という翔音さん演じる狼炎もいいキャラでした。
鼠の国の王の小者っぷりもよかった。
虚ろに襲われた後の各国の状況を見ながらカラヴィンカさんが歌うシーンはなんとなく勿体ない感じがしました。鳥族なので世界を俯瞰してることの表現なのかなぁと思ったけどあそこ一言あってもいいのかなぁと思いました。

謎の男ことディア役の太陽くん、一言目から圧倒されてしまった。身長もあるから衣装がよく似合うし存在感があります。
カテコで捌けるときに控えめに手を振る姿がなんだかかわいかったです。

隼と相討ち(?)になって倒れたあと、隼がディアに手を伸ばすところがあるけど、10日のマチネでは少し距離が遠かったみたいでディアもじわじわ手を伸ばしていた。
あのシーンは、隼の分身ともいえるディアという自分自身の孤独に初めて触れて癒やす的なシーンなので印象深いです。

前回(ルナパ)に比べて、台詞のないシーンでただ立ってる、ということが少なかったのでそこは良かったと思います。

上仁くんが終始後で手を組んでたのが気になるくらいかな……手の置き場に迷うのか分かんないけど登場するとずっと後で組んでるのがめちゃくちゃ気になりました。

笹くん、デュランダルがめっちゃ軽そう!!
いや原作本でも軽々持ってる描写はあったけどなんか大剣のわりに重量感なさそうすぎてもう少し重さを感じさせてほしかったな……と思います。
いっくんのデュランダルを使ったトレーニングは日替りでしたね(重量あげ?と反復横跳びetc.)

あと最初の門番と新のやりとりとかラパンさんのくだりとかも日替りで楽しかったです。
ラパンさんもすごくいいキャラしてたな~~

 

 

見納めだったのか~~!
ステで使用された衣装の中では一番好きな衣装でした。
兎王国衣装はやっぱり写真で見るより舞台で見た方が映えますね。

 

 

 

 

 


4幕の感想書いたときに『何事もなく始まって終わってくれればいい』と書いたのですがまさかこんなに立て続けにいろいろと起こるとは思いませんでした。
メモリアルツアーは無事に開催されることを願っています……